MUSIC COLLAGE II 
​"Love & Universe"
各曲の解説と聴き所

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1. Opus 2020
このアルバムの制作スタート時に最初にできた曲ということもあり、アルバムの最初の曲として制作を進めました。アコースティックピアノによるミニマル的な小曲となりました。

<聴き所>

3台のグランドピアノによるシークエンス、メロディに、バイオリン、ヴィオラ、チェロの3弦によるミニマルフレーズが絡みますが、このストリングスは弦の物理モデル音源で、Expressive EのTouchéというコントローラーで、ボウイングの微妙なタッチや擦り具合を制御しながら演奏しています。

2. To The Paradise
オルゴールのようなエレピからスタートするダンスビート。私がプロデュースしたJennieKの"Perfect Paradise"のインスト版的位置付けです。
https://music.apple.com/jp/album/perfect-paradise-feat-dj-taro/1519617015?i=1519617020

<聴き所>

ダンサブルなビートとArturia MiniVによるシンセベースとの絡み、YAMAHA YC61のビンテージB3オルガンのメロディ、ソロが特徴的です。後半のYAMAHA MONTAGEによる躍動感あふれるシンセソロも要注目。

3. Ave Maria

シューベルトの”アヴェ・マリア”をシンセサイザーによるオーケストレーションで再現しました。トミタサウンドを徹底的に研究し尽くして作ったシンセパッド、シンセクワイアやシンセソロをフィーチャーしています。冒頭で聞こえるナレーションは”Save The Earth...”と言っていて、2020年初頭のコロナ禍の世界的蔓延を憂慮し、地球からの根絶の願いを込めています。

<聴き所>
冨田勲作品である源氏物語幻想交響絵巻、イーハトーヴ交響曲やドクターコッペリウスの公演の際に作り込んだシンセパッド、シンセクワイアは、実際に冨田先生にお墨付きを頂き、そのサウンドをYAMAHA MONTAGE、Spectrasonic Omnisphereで完全再現しました。唄は、数々のコンテストにて入賞歴もある、たかの遥。透明感のある唄声がシンセサイザーのサウンドにうまくマッチしました。


4. Funky Galaxy
ロケットの打ち上げから始まり、ファンキーなR&Bビートにのせて唄、ギターソロ、ピアノソロが駆け巡ります。アルバムタイトルである「Universe(宇宙)」への宇宙旅行の始まりをイメージしています。

<聴き所>
私のバンド「氏家克典Super Project」のボーカリスト石塚裕美の唄、広島の素晴らしいギタリストでもある服部政博、同じく広島で活躍しているボーカリスト田辺祐三子をコーラスに迎え、何回かセッションを重ねて完成した曲です。中盤と後半のエレキギターとアコースティックピアノのスリリングなソロバトルに注目。

5. I Think Of You

アコースティックピアノをフィーチャーしたスローなR&Bナンバー。都会的かつアーバンな雰囲気やサビのスキャットが気持ちいい。

<聴き所>
Spectrasonics KEYSCAPEのアコースティックピアノの空気感と粒だちの良さ、中間部のYAMAHA MONTAGEによるシンセソロのフィルター効果によるダイナミクスがポイント。中間部のスキャットはYAMAHA MONTAGEと石塚裕美、私のミックス。

6. Good Notes On Staves
アメリカ西海岸のFMラジオ曲で流れていそうなスムースジャズ・ナンバー。「Good Notes On Staves」とは五線譜上の気持ちいい音という意味で、メロディーやソロなど、練りに練りました。

<聴き所>

もちろんすべての楽器は打ち込みですが、特にドラムスとベースによるリズム隊のヒューマンなビートはこの曲の根幹です。IK Multimedia Hammond B-3Xによるリアルなハモンドオルガン、Arturia MINI Vによるアナログシンセリード、Spectrasonics KEYSCAPEのエレクトリックピアノによるファンキーなソロは聴き所です。
 

7. Tokyo 2040
1stアルバムに”Tokyo 2030”という曲を収録しましたが、その10年後のTokyoを表現しています。2040年のTokyoの風景を想像しながら聴いてみてください。

<聴き所>

Roland Jupiter-Xmによるシーケンスを土台にして、Korg wavestateやYAMAHA MONTAGEのシンセパッドを重ねました。冒頭と最後に出てくるエスニックパーカッションはIK Multimedia SampleTank4ですが、微妙にハネたグルーヴが、バックのスクエアなグルーヴと相まって絶妙な緊張感を醸し出しています。

 

8. Aurora
夜が更けて天空に現れるオーロラを、様々なシンセサイザーによるオーケストレーションで再現しました。天空に現れたオーロラはダイナミックにその姿を変化させ、やがてオーロラ爆発に匹敵するほどの輝きと雄大な動きを見せます。やがて東の空からの夜明けとともに、オーロラは徐々に消えていく...そんな情景を表現しています。

<聴き所>

Roland Jupiter-Xm、Korg wavestate、Spectrasonic Omnisphereによる壮大で美しいシンセサイザー・パッドと効果音の組み合せがこの世界観を創り出しています。

9. Return From The Dark Side Of The Moon
宇宙への旅立ち〜大気圏突破〜月の軌道へ〜月の裏側へ〜月軌道からの脱出〜地球へ〜大気圏突入〜地球への帰還という壮大なストーリーを表現した組曲形式の楽曲です。それぞれのシーンの情景を想像しながら聴いてみてください。

<聴き所>

冒頭、中間部、最後のKorg wavestateとSpectrasonic Omnisphereによる壮大な世界観によるサウンド叙情詩的な効果音から5/4、7/4と変拍子の過激なビートが続きます。愛機moog minimoogによるシンセリードソロがプログレッシヴ・ロックの王道をいっています。

 

10. Quantum Mechanics Love

日本語訳は「量子力学の愛」。哲学的な内容の歌詞と唄は広島在住のミュージシャン服部政博氏によるものです。アルバムタイトルの「Love」というテーマを、混沌とした世界観がやがて純粋な愛の秩序によって統合されていく様で表現しています。

<聴き所>

Arturia Buchla Easel Vによる幾何学的なシークエンス効果音から始まり、重いビートに橋渡ししてテーマが始まります。服部政博の唄と田辺祐三子のコーラスは独特の加工を施し、世界観を演出しています。後半のエレキギターとシンセソロによる壮絶なバトルも聴き所です。

11. Love & Universe

アルバムタイトルでもあるこの"Love & Universe"は、私のキーボードヒーローでもあった故ライル・メイズに捧げた曲です。永遠の愛と無限の宇宙をこの曲で表現しました。

<聴き所>

IK Multimedia SampleTank4のガットギター、Spectrasonic OmnisphereとYAMAHA​ MONTAGEによる壮大なシンセストリングス、Spectrasonic Omnisphereによるシンセリードのどれもが至高のサウンドを奏でています。

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